スタッドレスタイヤのいいところ
スタッドレスタイヤは、路面との摩擦を増やすことで、しっかりと路面を噛んで走行することができます。
ノーマルタイヤの場合は、路面との摩擦を抑え、少ないエネルギーで多くの距離を走行でき、燃費が良いです。
また低温(-20℃程度)でも硬化しにくく、路面に密着できるように、特殊なゴムを使って柔らかく出来ています。
ゴムにもガラスの繊維やクルミ等を練り込んでグリップ力を高めたり、空気を練り込んだりして、スポンジのように水分を吸収したりできるよう様々な工夫がされています。
スタッドレスタイヤのゴムは、年数を重ねることでだんだん固くなり、路面に密着する性能が落ちてきます。
そのため、買ってから3年以上経ったスタッドレスタイヤには、定期的な点検が必要です。
スタッドレスタイヤを夏に使うと
「今年で最後のスタッドレスタイヤだから、春になってもノーマルタイヤに交換せずに、春も夏も秋もそのまま履きつぶして、冬のスタッドレスタイヤ買い替えのタイミングで廃棄する」というカーオーナーの方が意外と多くいらっしゃいます。
スタッドレスタイヤは、積雪した道や、凍結した道を走るために開発されたものですので、ノーマルタイヤとは性能が全く異なるといっても過言ではありません。
スタッドレスタイヤを夏に使用するとグリップ力が落ち、制動距離が伸びてしまったり、高速スピードでの運転には向きませんし、雨によって濡れた路面を走る際は、さらに注意が必要です。
これまで以上の安全運転が求められます。事故を起こしてからでは遅いです。
ドライブスキル、運転環境を十分に考えた上で、夏場にスタッドレスタイヤを使うかどうかを、慎重に決める必要があります。